3歳と5歳と父が一緒に作る「プロジェクトONE」。父の役割はガイド役です。指導しない。決定権を持たない。答えを決めない役割です。子供の話をよく聞き、何を考えどうしたいのかを理解して、それらを達成できるようにフォローします。
2回目のプロジェクトです。すでに子供がプロジェクト概要を作成してくれました。難解ですが要約すると「車の作り方」、「いくつかタイヤを貰う」、「車は袋が付いている」、「袋はお尻につける」ということらしい。つまり荷台付きの車を作るプロジェクトです。
学研のニューブロック
今回はダンボールではなく、動物が乗る車を「学研のニューブロック」で作る!とのこと。「学研のニューブロック」は、とても優れた製品で子供達に大人気です。慣れてくると車や飛行機をささっと作ってしまいます。我が家で一番の使用頻度を誇ります。
ボディをサクサクと組み立て。
わずか10分程度で完成しました。犬が乗る運転席にはシートベルト的な機能や、後部座席には収納BOXも搭載されています。
乗り物を動かしたい!とのことで、モーターが付いた台車部分を作ることになりました。SAMS Labsのワイヤレスモーターを使います。
2台連結することで、ぬいぐるみの車を搭載させるアイデアです。
モーターを4つ連動させて、スライd-ボタンで動くように設定します。
完成!しかし子供達は、まっすぐにしか動かないことに不満です。
車の方向転換方法がまったくわかりません。いろいろアイデアを子供達と検討をかさねます。
サーボモーター(指定した角度に動かせるモーター)を使えば、実現できそうなことが分かりました。
Youtubeでサーボーモーターの基礎知識を学びます。
サーボモーターもスライドボタンに接続しました。
スライダーを動かすことで、サーボモーターが180度動くため、タイヤをLEGOでつくり、パーマセルテープで固定しました。父にリンク機構の知識があれば、もっとしっかりと教えることができたでしょう。
方向を変更できる車が完成しました。
操作は2つのスライダーを使います。前進スライダーと方向転換スライダー。
猫を収納されていよいよ稼働です。
舵と前進は、分担作業で進められました。
プロジェクトの反省
完成したあとに子供達に解説プレゼンテーションをお願いしました。しかし今回はまったく解説になりませんでした。どんどん違う方向へ進みました。企画に沿わなくてはいけないこと自体が大人の概念なのだなと感じました。自由な子供達は体感するままに。
今回のプロジェックとは反省点が多く存在します。まず父の知識不足により、方向を変えられる車を子供たちに作らせることができませんでした。子供でも導入できるステップをそれとなく提案してあげるべきですが、父もさっぱりアイデアがありません。子供達をそっちのけで、方法を見つけることに集中してしまいました。
子供達のプロジェックトのはずが、父の工作プロジェクトになっていたのです。そして完成したものに父は満足でしたが、子供達の興味は一瞬なくなりました。父としては方向転換できたことに満足したのですが、子供達には、まったく魅力がなかったのだと思います。父から子供達へ使い方はこうだよ!と説明の途中に、これは良くないと考え自由に判断させました。
タイヤを横に倒し、掃除機に変更されました。動きもまったく予測不能です。キャッキャと喜び、今度はタイヤが外されました。動くタイヤを顔に当てたり、ダンボールに乗せたり。バタバタとした回転にワイワイと盛り上がっています。大人が面白いものと、子供が面白いものは、まったく違うのだなと感じたのでした。