3歳と5歳と父が一緒に作る「プロジェクトONE」。父の役割はガイド役です。指導しない。決定権を持たない。答えを決めない役割です。子供の話をよく聞き、何を考えどうしたいのかを理解して、それらを達成できるようにフォローします。
初のプロジェクトとして段ボールで家を作ることになりました。プロジェクトリーダーは5歳児です。秩序なき3歳と対話(ケンカ)しながら、手段と経験が無い課題をクリアしなければいけません。
子供達による解説プレゼンテーション(日本語・中国語)
子供達へ段ボールハウスの説明をお願いしました。前半は日本語、後半は中国語で説明しています。
動物達(犬と猫のぬいぐるみ)と一緒に住める家を作りたい
プロジェクトリーダーである5歳児とプロジェクトについて打ち合わせをしました。「猫と犬も一緒に住める家を作りたい」とのことで、イラストを描いてもらいました。家の上に2つの小屋が配置されています。
家を作るなら段ボールが良いでしょう。段ボールの加工はなかなか難しいのです。makedoという段ボールの加工に最適なアイテムがあります。段ボールを切り接合することができます。
makedoはとてもシンプルです。安全な段ボールを切断できるのこぎり(切れ味は悪い)、段ボールを止めるクリップ、留め具で構成されます。これらを使えば、大抵の構造物は作成できます。
Amazonで購入した段ボール(AmazonでA4サイズ×50枚)をmakedoで繋げて家を構築します。
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折り曲げたり、繋げたりすることで多彩な形状を作れます。
もう一つは、SAMS STEAM KITを利用します。ワイヤレスで機能するIot電子部品です。例えばボタンとLEDライトを紐づければ、ボタンを押せばLEDが点灯する仕組みを作れます。
各種スイッチ、センサー、モーターやライトなど一式が含まれています。簡易なプログラムも可能なので、作り方によっては複雑な仕組みも実現できます。
ボタンとブザーを連動させて、呼び鈴を作りました。スライドスイッチを連動させて室内ライトも作れます。
これを段ボールハウスに組み込めば、家の呼び鈴を作ることができたり。
家のLEDライトを作ることができます。
段ボールハウスが完成
3歳と5歳が大喧嘩をして一時中止になったものの完成しました。子供たちが2人が入れるサイズです。動物達の小屋は1つに仕様が変更されました。可変式の小屋で開けたり閉めたりできます。看板もついたので、家の名前も入れられるでしょう。
段ボールで作る家プロジェクト感想
手探りで初のプロジェクトを行いました。実際に行ってみるとプロジェクトを通して何を発見したのか結論を出すことは、とても難しいことがわかりました。
子供達に感想を聞いても「楽しかった」という感想のみです。子供達にとっては遊びの一環であり、明確な目的はありません。経験や知識の蓄積もないためコメントも無いでしょう。この体験を通して何を学べて、何を得たのか、テストの点数のように表現することも難しいです。
しかしながらプロジェクトを紙に書き、実現のための作業を行い、報告を作る習慣は有効に感じました。作業に関連性と計画性が生まれ、目的を実現するために行動をする能力が育つと考えています。
子供達は、本プロジェクトを延長して改良をするか、次のプロジェクトに進むか考えてもらいました。子供達は、郵便ポスト等の追加をしたあとに、次のプロジェクトに進むことを選びました。
驚くことに、次のプロジェクトのTODOまで自分で考えて作ったのです。初めてのプロジェクトは、プロジェクトを習慣化させるものとして成功しました。