理科の実験室の標本を食べているような味がする「やみつきホルモン」

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やみつきホルモン。とても美味しい干し肉(フライ乾燥)。いわゆるキワモノの食品に該当する。ジャーキーと同じ干し肉だ。ただ牛ではなく豚のハツ(心臓)とガツ(胃袋)の干し肉である。

2017年からはセブンイレブンなどで販売されている。2016年に商品化されてジワジワと人気が伸びコンビニでも販売されるようになった(と思っている)。すぐに消える商品だと思っていたが、再びセブンイレブンで見かけるようになった。

理科の実験室の標本を食べているような味

このやみつきホルモンは、理科の実験室の標本を食べているような味がする。食べ物として違和感しかない。しかし美味い。モニュモニュ食べているうちに、もう一つ食べたくなる。不吉な違和感を超えて、また食べたくなる。

なんだろうか。違和感や気持ち悪さと、それを中和するうまさを兼ね備えている。劇的に美味しいというわけではない。この違和感や気持ち悪さとマッチする美味しさなのだ。また理科の実験室の標本を食べたくなるのだ。肉は2種類入っている。ハツとガツだ。入っている肉の量は少なめだが、それがまたちょうど良い。

ハツ噛むと臓物の臭いが鼻腔に広がる

ハツは、ちょっと甘いビーフジャーキのようで、噛むと臓物の臭いが鼻腔に広がる。この瞬間はまだ実験室の標本だ。そのあとに脂身のうまみを感じるようになり、モニュモニュと噛み続けてしまう。標本から食べ物に認識が変わる。

ガツ見た目は豚足の皮のようでグロイ

ガツは、固めの鶏皮のようであり、ちょっと固くしょっぱい。より標本に近く、何か生き物の革を食べているかのようだ。これも段々と、硬さが柔らかくなるにつれて、やみつきになる。いつのまにか鶏皮の焼き鳥を食べている認識に変わる。

繰り返し食べていると、実験室の標本=おいしいという認識になる。気が付くと一袋を食べ終わってしまう。見た目は相変わらず不味そうだ。

まだ食したことが無い人は、一度は食べてみるべき、理科の実験室の標本を食べているような味がする「やみつきホルモン」である。